町長室から

東京を航空写真で見ると、大きな緑の島のように狭山丘陵が浮かび上がります。町民意識調査では、「自然環境が良い」と答える人が5割を超えています。東京の貴重な財産である狭山丘陵は、都立野山北・六道山公園として整備が進み、私たちの憩いの場となっています。その一角にある六道山では、春には咲き誇る桜、夏には飛び交うゲンジボタルを見ることができます。

私たちにとって、あまりにも身近なため、見過ごしがちな魅力がたくさんあります。7つの遊歩道のひとつ、石畑地区にある天王山遊歩道を行くと夕日台広場があります。

駐車場やトイレなども整備され、これからの季節は蝉時雨を聞きながら、パーゴラ（植物をからませる棚）の下でゆっくり休むことができます。広い草はらでは小さなお子さんも自由に走り回ることができ、雑木林の谷にあるアスレチックコースで遊ぶことができます。ご家族でお弁当を持って、ピクニックも良いものです（自然保護のため、ゴミはお持ち帰りください）。

現在、狭山丘陵の豊かな自然を楽しんでいただくため、「みずほきらめき回廊計画」を進めています。また、狭山丘陵を囲む5市1町で、狭山丘陵観光連携事業にも取り組んでいます。この素晴らしい自然をしっかり保全し、その上で活用していきたいと思います。

瑞穂町長 杉浦 裕之