厚木基地所属航空機の部品遺失について(平成29年8月24日から掲載)
更新日 平成29年9月6日
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標記の件について、北関東防衛局横田防衛事務所を通じて米側から情報提供がありましたので、お知らせします。
情報提供内容(9月5日付け)
本件について、南関東防衛局から米側(厚木基地渉外部)へ照会していたところ、以下のとおり情報を得ましたので情報提供致します。
なお、米側から提供された情報は全て英語であり、以下の和訳は南関東防衛局で作成した仮訳となりますので、ご承知置きください。
1 遺失部品は、機体のどの部分の部品か。
(回答)遺失部品は機体中心後部にある外部燃料タンク(胴体直下にある)を胴体下部につなぐものである。
2 遺失部品の役割は
(回答)部品は機体胴体と外部タンクの並びを維持する役割がある。
3 当該部品遺失により他の部品等が落下する可能性はあるのか
(回答)当該部品遺失による短期的な危険はない。当該部品は、並びを維持することにより、胴体と外部タンクの主要な取り付けを助けるだけである。
4 部品遺失に伴い、当該機の飛行及び離着陸への影響があったか。
(回答)影響なし。
5 部品遺失発覚後の厚木基地におけるホーネットの運用の予定。
(回答)航空機は新たな部品が機体に取り付けられるまで安全整備、飛行不能状態に置かれた。
6 今般の部品遺失に関して、被害の報告の有無及び報告があればその内容。
(回答)被害の報告なし。
7 遺失部品の捜索状況
(回答)部品遺失発覚後、米海軍厚木基地及び横田基地において、徹底的な捜索が行われた。捜索により、場所の特定もしくは発見には至らなかった。その後、捜索は中断されている。航空機が主に飛行した海域の捜索は、海深、捜索区域が特定できないこと、部品のサイズが小規模であり、比較的価値がないものであることにより現実的なことではなかった。
8 部品遺失発覚後も厚木基地でFA-18が飛行しているが、どのように安全を確認して飛行を再開したのか
(回答)部品遺失発覚を受け、第5空母航空団司令は、飛行隊に対し、部品の整備手順に関する全面的な見直しが完了するまで飛行運用を停止するよう指示した。これは24時間以内に行われ、新たな不具合はないことを確認した。これは、全飛行隊に対する運用停止に加えて取った措置である。両措置とも飛行運用再開前に完了した。
9 8月22日に横田基地に離着陸した厚木基地所属の航空機の機数は。
(回答)本件に関し言及することは適切でないと注意されている。
10 ピボット・ボルト・アセンブリとは、(1)ボールジョイント及びブラケット、(2)バッキングプレート、(3)ナット、(4)フラットワッシャーという4つの部品のセット(組み合わせ)であり、それらが一体となったものを指すのか。
(回答)遺失部品の総称が「ピボット・ボルト・アセンブリ」である。「ピボット・ボルト・アセンブリ」を構成する個々の部品名は、「ピボットボール」、「セルフロッキングナット」、「セレーティッドプレート」及び「フラットワッシャー」である。
情報提供内容(8月25日付け)
機種
FA-18E(スーパーホーネット)
飛行経路
厚木~洋上(訓練空域)~横田~厚木
当該機の発着日時
厚木基地を離陸 8月22日 午後4時
横田基地に着陸 同日 午後5時30分
横田基地を離陸 同日 午後7時45分
厚木基地へ着陸 同日 午後8時05分
部品遺失の発覚 8月23日 午前6時45分
部品の詳細
1 ボールジョイントおよびブラケット(約3/4インチ(約1.9センチメートル)×1.5インチ(約3.8センチメートル)、重量約1.07ポンド(約485グラム))
2 バッキングプレート(丸型、直径約1インチ(約2.5センチメートル)、重量約0.085ポンド(約38グラム))
3 ナット(直径約3/4インチ(約1.9センチメートル)、重量約0.095ポンド(約43グラム))
4 フラットワッシャー(直径約1インチ(約2.5センチメートル)、重量約0.02ポンド(約9グラム))
上記4つの部品が落下した。
なお、当該部品が海に落下した場合はいずれも浮遊せず沈む。
厚木基地滑走路の一時閉鎖理由は滑走路のメンテナンスのため。
情報提供内容(8月24日付け)
8月22日、厚木基地所属の航空機が海上での訓練を終え、厚木基地に帰投する際、厚木基地の滑走路が一時閉鎖されていたため、横田基地へ着陸し、給油を行った。その後、横田基地を離陸し、厚木基地に着陸した。翌朝の点検において、ピボット・ボルト・アセンブリ(pivot bolt assembly)の遺失が確認された。重さは約2.5ポンド(約1.1キロ)である。
なお、詳細は、引き続き米側に確認しており、追加的な情報が得られ次第、速やかに情報提供する所存。
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