青森県三沢市
更新日 令和8年3月6日
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調査概要
三沢基地の概要
三沢基地は、日本で唯一、米軍・航空自衛隊・民間空港が共同で使用する飛行場であり、日米共同の防衛拠点として機能するとともに、民間航空機が離発着する三沢空港として地域経済や観光にも寄与している。また、航空祭などのイベントを通じて地域住民との交流も盛んに行われている。
周辺環境と住民への影響
基地周辺では、米空軍のF-16戦闘機や航空自衛隊の最新鋭ステルス戦闘機F-35Aによる騒音が長年続き、住民生活に大きな影響を与えている。今後、老朽化したF-16のF-35Aへの置き換えが進む予定であり、騒音の変化が懸念されている。また、F-35Aの墜落事故やF-16による模擬爆弾の誤投下、燃料タンクの投棄などの事案も発生しており、住民から不安の声が寄せられている。
共存共栄の取組
三沢基地は、米軍・航空自衛隊・民間航空機の共同使用飛行場であるが、三沢市は、基地の存在を地域の不可欠な要素と捉え、共存共栄に積極的に取り組んでいる。民間航空機は、戦闘機に比べ騒音が低く、共存の基盤となっている。この前向きな姿勢が、基地関連補助金の活用や日米交流事業の発展につながっている。
【活発な日米交流事業】
基地関係者と地域住民が交流する事業が年間を通じて実施され、基地を「地域の一員」として位置づけるうえで重要な役割を果たしている。
【大規模イベント】
基地を一般開放する「三沢基地航空祭」や、アメリカ文化に触れることができる「アメリカンデー」などのイベントを通じ、日米の理解と友好が深まっている。
【草の根交流】
餅つき交流会や地域清掃活動など、住民と基地関係者の顔の見える関係づくりが進んでいる。
防衛補助金を活用した施設整備
(1)三沢駅前交流プラザ「みーくる」
三沢駅に隣接する交流施設「みーくる」は、駅利用者の利便性向上と地域交流の促進に寄与している。
【交通事情への対応】
青い森鉄道は電車本数が少ないため、発車までの時間を有意義に過ごせる場所として重要な役割を担っている。
【多様な利用シーン】
座席スペースや電源付きカウンターが整備され、学習や仕事にも利用可能である。
【利用者層の広がり】
学生の自習、ビジネス利用など、多様な利用実態が確認された。
【陸の玄関口としての機能強化】
観光案内や地場産品の紹介が行われ、三沢市の玄関機能の向上に寄与している。
(2)三沢キッズセンター「そらいえ」
2019年に開設された子育て支援施設「そらいえ」は、防衛補助金を効果的に活用した成功例である。
【補助金の活用】
市の負担を抑えつつ充実した施設整備が実現している。
【地域ニーズへの対応】
積雪地域における大型屋内遊戯室の整備により、小さな子どもが安全に遊べる環境が確保されている。
【利用者からの評価】
若い子育て世帯から高い評価が得られており、定住促進や子育て環境の充実に寄与していることが確認された。
所見
(1)騒音・飛行運用の比較
三沢基地にはF-16が36機、F-35Aが39機など多くの戦闘機が配備されている。そのため、騒音被害を受けた地域では集団移転が行われ、現在も住民による要望活動が継続している。一方、横田基地では主に輸送機部隊が運用されており、滑走路周辺の騒音レベルは比較的低く、三沢基地とは状況が異なる。しかし、わが町では、特にはオスプレイによる頻繁な飛行やホバリングに伴う騒音・振動に悩まされており、引き続き改善を求めていく必要がある。
(2)夜間規制時間について
三沢基地の離発着制限時間は、午後9時から午前7時までと、米軍が使用する基地としては長めに設定されている。一方、横田基地では午後10時から午前6時までとなっており、三沢基地と同程度の規制時間を要望していくべきと考える。
(3)防衛補助金について
三沢基地と三沢市の取り組みは、共存共栄の姿勢のもと、防衛補助金を効果的に生かしつつ地域振興に結びつけている点が特徴である。また、防衛補助金を活用した施設であることをパンフレットに明記するなど積極的なPRを行っている。三沢駅前交流プラザ「みーくる」や三沢キッズセンター「そらいえ」のような事例は、わが町における今後の防衛補助金の活用や地域施策にも参考となるものであり、引き続き調査と要望活動を進めていく必要がある。
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