愛知県豊田市 「孤独・孤立対策について」

更新日 令和8年3月6日

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調査概要

豊田市では、「一人ひとりの『安心な暮らし』と『生きがい』、『つながり合える地域』をともにつくり、幸せを感じられる社会」を地域共生社会としている。就労を主な機会として全国から来た方と昔からの豊田市民の共生を考え、昭和40年頃から「ふれあい豊かな地域社会づくり」を進めてきた。また、様々な地域課題に対して地域が自ら考え実行することのできる仕組みとして「地域自治システム」を構築してきた。このようなまちづくりの動きと、超高齢社会への適応として充実に努めている保健・福祉・医療の取組を重ね合わせ、まちの良さを生かす形で地域共生の取組を進めている。

地域共生社会推進全国サミットinとよた
近年の孤独・孤立の増加、家族や地域といった支え合いの基盤の弱体化などの状況を踏まえ、人や活動、地域などのつながり合いを取り戻すことを、令和5年10月にとよた宣言で提唱した。特に、つながり合いをともにつくることを大きく宣言したことから、孤独・孤立対策でもつながりをつくる各種事業を展開している。

孤独・孤立対策の基本的な考え方
孤独・孤立対策推進法及び国の重点計画に基づき、国の基本理念である「予防」「支援」「脱却」の3つの要素を踏まえ、孤独・孤立対策の考え方を「つなグる」として独自に整理した。つなグるは、「社会全体で対応する」「孤独・孤立を生まない」「声を上げやすい社会づくり」「つながり合う地域づくり」の4本柱で整理されており、この4本柱を豊田市職員が仕事に取り組むうえでの心構え「つなグるCredo」としていた。「つなグるCredo」を名刺サイズに印刷したものが全職員に配布され、職員は職員証ケースに入れて持ち歩くなど常時携帯している。市の取組は基本的に孤独・孤立対策につながるものであり、全職員が孤独・孤立対策の視点を入れて取組を推進している。孤独・孤立は日常の些細な状況変化から誰にでも起こる可能性があり、深刻化する前に対応することが重要なため、令和6年度から予防に重点を置いた取組を官民連携で実施していた。令和7年度は、孤独・孤立状態でない人に対する孤独・孤立問題の啓発、つながり合いの創出を重点的に行っており、令和8年度以降には相談支援体制の整備や、つながりサポーターの育成などを検討している。

孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム(空想ファクトリー)
ゼロから新しいつながりを作るのではなく、既存の活動に幅を持たせることで市民の関心や行動に広げていき、お互いがつながるようにしていくことを考えてつながり合いを創出している場所。企画・運営は、市内の法人や事業所105団体の会員からなる「とよた多世代参加支援プロジェクト」が行っている。市民間の交流やアイデアを出す場であり、イベント開催時にゲストスピーカーによる活動発表(ピッチイベント)を行い、終了後にゲストスピーカーも交えて参加した市民や団体同士が交流(ガチャガチャトーク)している。令和6年8月からの1年間で29名のゲストスピーカー、533名の市民が参加し、約5,000名がYouTubeのアーカイブ動画を視聴している。この交流によって、1年間で8件のつながりが創出されたという。
例1)ママリトリート(ママ×お寺の居場所づくり)…ママが安らげる場所を作りたいとの想いを持つ子育て世代の参加者同士が意気投合し、地元のお寺で母親世代が交流できるような居場所を作って、定期的にイベントを開催していた。
例2)サウナ×山村活性…YouTube視聴者(下山地区を盛り上げようと活動する団体)とサウナカーで地域の魅力発信をしているゲストスピーカーがつながり、地域の交流場所としてサウナカーを出店している。

孤独・孤立対策ボードゲーム「コドクエ」
市民に向けて「孤独・孤立は誰にでも起こり得る」という認識を醸成し、つながりづくりの大切さを伝えることを目的とし、アナログゲームを活用して子どもから大人まで誰でも楽しみながら孤独やつながりについて考えるきっかけとなるよう、予防の一環として制作した孤独・孤立の当事者体験ができるボードゲーム。豊田市を模した異世界の街「トヨターシ」を舞台に、プレイヤーが孤独な勇者となり、コミュニティへの参加などの行動を通じて仲間を集め、「魔王コドーク」を倒して世界を救うRPGボードゲームとなっている。コドクエの販売はしておらず、配布している公共施設や出前講座、貸し出しなどで体験することができる。

その他の孤独・孤立対策事業
・10代・20代のからだとこころの無料相談…令和6年度に作成したメタバース空間を活用した若者が中心の無料相談会を、9月の自殺者が増加する前(8月31日)に実施し、15名が参加した。
・魔王コドークの休憩室…実際に引きこもりだった当事者の話を対談形式で当時の思いや行動、引きこもり状態からの脱し方などを緩く聞く豊田市公式YouTubeチャンネル。当事者のみではなく、その家族や周りの支援者からも話を聞いている。

所見

複合的な支援を必要とする対象者に重層的な支援を行うため国の孤独・孤立対策推進法・重点計画に基づく、基本理念の予防・支援・脱却の要素を踏まえ、豊田市独自で「つなグる」として整理した「つなグるCredo」を全職員に配布し、孤独・孤立対策の視点を入れて各種事業に取り組むことを推進していることは素晴らしいと感じられた。また、とよた多世代参加支援プロジェクトで行っている孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム(空想ファクトリー)では、ゲストスピーカーを含め1組5~6人で福祉や農業など色々な分野にわたりフリートークをすることにより、つながりを創出していることはあらゆる可能性を秘めていると感じられた。単身者が高齢となり孤独・孤立になる可能性があるので、高齢者の孤独・孤立に目を向けがちかと思ったが、孤独・孤立は20~40代の人が感じることが多いとの調査結果により、高齢者以外にも目を向け、予防にも重点を置いていたことは大変参考になった。また、孤独・孤立対策ボードゲーム「コドクエ」を作成し、孤独・孤立に陥っている人や陥る可能性のある人に、自分事として認識してもらう取り組みをしていることは良いと感じたとともに、ボードゲームなどを作成できる人・企業を発掘する動き、努力も注目に値した。瑞穂町でも、孤独・孤立対策として孤独・孤立を自分事として認識することのできる施策や若年層に対する孤独・孤立対策なども必要と感じられた。

toyotashi
豊田市役所で研修を受けている様子

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