多世代間交流の取組について
更新日 令和6年3月13日
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概要
伊達市
伊達市では市民が将来にわたって健康で生きがいを持って暮らせる「健幸都市」の実現に向けたまちづくりを進めており、特に子育て支援には多くの取組を先駆的に実施していた。さらに、少子高齢化、人口減少の時代を見据え、高齢者の移住を視野に入れた「健康な時から介護時まで継続的なケアが提供される高齢者の共同体」を想定して「伊達市版生涯活躍のまちCCRC構想」を策定したが、高子駅北地区の開発(区画整理事業)を進めるにあたり、すべての世代の人が元気で活躍できる「アクティブ」な視点へ転換し、地域資源を活用し「農業」「福祉」「健幸」を基軸とした多世代間交流を進め「人・もの・産業」をつなぐことで新しい価値を育み、全世代・全員活躍のコミュニティによる世代循環型のまちづくり「伊達市高子駅北地区CCAC構想」に発展させた取組をスタートさせていた。
具体的には、区画整理の開発地域については「歩いて健康になるまちづくり」をテーマに健幸ウオーキングコースを作り、健康器具を配置し、効果的な運動ができるよう設計。駅近くに市が取得した土地には、多世代間交流や活動を育む拠点としての交流施設や移住者向けのお試し居住施設と民設民営のこども園を整備。その周辺には就労継続支援B型事業所が開所し、公園も設置され、誰もが交流できる場づくりが進められていた。
この構想では、福祉分野として施設で作った物を販売できる朝市の開催や住宅地内での清掃活動、資源回収活動などを検討している。健康分野では健康スペースの設置や健康を意識づける情報発信を進めるとともに健幸ウオーキングなどの交流プログラムを検討し、できることから実施していくとしている。農家のお手伝いなどの福農連携事業についても開発事業者や福祉施設とも協議していくとのことであった。
CCAC構想を具現化する高子駅北地区の開発は、30年事業ととらえた大きな開発事業で、スタートしたばかりであるが、今後、交流施設を拠点として事業者と協議しながら進めていくとのことであった。
所見
わが町でも、高齢者福祉センター寿楽を多世代間交流施設へとリニューアルする取り組みが進められている。施設内には高齢者スペース、学童保育スペースのほか、様々な活動に利用できる共有スペースが計画されている。庭では土に触れあえるスペースも考えられている。近隣には心身障害者(児)福祉センターあゆみもあり、多くの人が交流できる場として期待されるところである。伊達市では交流プログラムを福祉施設や事業者と共に協議し、具体的に進めている。わが町でも場の提供だけではなく、交流につながる工夫が必要と考える。伊達市の取り組みは大変参考となった。
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