花巻市

更新日 令和2年1月24日

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調査概要

花巻市では、平成2年に花巻工業クラブ(地域工業界が組織する任意団体)と共同で地域企業調査を実施した。その結果、誘致企業の多くが地域企業の技術レベルが低い等の理由で、地域企業に対して2割程度しか仕事を発注していないことが分かり、地域の産業・企業を再編・育成振興を図る内発型振興を取り入れた。

平成6年度に、民間空工場を借り上げ「花巻市起業化支援センター」を試験的に開設した。平成7年度には東北通商産業局(現:東北経済産業局)策定の「東北南部創造的経済発展基盤地域整備方針」により国庫補助金(産業再配置促進費補助金)を活用した「花巻市起業化支援センター」の本格整備に着手し、平成8年6月に開設した。

施設管理は花巻市が行い、企業支援・事業運営は一般社団法人ビジネスサポート花巻が、花巻市より委託され運営している。

製造業を対象とした「入居型インキュベート施設」で貸研究室・貸工場や5つの解放試験室があり、高額な実験機材等(3次元測定器・3Dプリンター・マシニング加工機)など地元企業の方々であれば安価で使用することができる。貸工場の最大入居期間は5年(更新可)である。

施設内には岩手大学ものづくり技術研究センターもあり、産官学で技術支援や起業に対する体制支援・資金面での相談など様々な支援が行われている。

花巻市では、企業立地奨励条例による固定資産税の課税免除、企業立地促進奨励事業補助金、企業競争力強化支援事業補助金、成長分野進出事業補助金、農商工連携事業補助金、人材確保支援事業(花巻市UIJターン者就業奨励金・花巻市インターンシップ促進助成金)などの支援を行っている。

所見

我が町は、活力あるまちづくりを目的として「町の活性化・賑わいの創出・多様な雇用の場の確保・税収の確保」を目指し企業誘致を促進しようとしている。

花巻市では、他の地域と違った特色を出すために、平成8年に県内では初となるインキュベート施設「花巻市起業化支援センター」を開設していた。

企業誘致との二本柱となる『内発型振興策』を明確に定義している。

企業誘致の支援では、我が町でも奨励制度として、事業所設置奨励金(納付した固定資産税及び都市計画税を事業所設置奨励金として交付)や中小企業振興資金融資あっせん制度など運転資金や開業資金に対する融資は行っているが、花巻市は融資金額も多く、地域企業の自立的な取り組みに対する経費等の多彩な支援を行っている。

花巻市の『内発型振興』は新規創業支援・地場企業支援(企業競争力・成長分野参入促進・情報の共有化)などコーディネート支援が良く生かされている。その結果、インキュベート施設を利用した企業は県内外合わせて60社にのぼる。支援センターが成功をした要因として、統括コーディネーターの力が大きい。この方は民間企業から転身し、それまでの経験や知識を生かすとともに、あらゆるネットワークを活用するなどリーダーシップを発揮していた。このコーディネーターは、いち早く国の情報をキャッチし、すぐれたアドバイスをされたことが成功に結びついたと考えられる。

インキュベート施設とは、卵をインキュべート(孵卵)して、孵して育てて、羽ばたかせて、そこに居付かせることを目的としている。

そのインキュベート施設の事業成果として、自立的展開企業の拡大・新製品・新技術の発信・産学連携の拡大・地域生産力の拡大のほか、延べ200人以上の新たな雇用を創出などの結果がでている。

瑞穂町も近隣には圏央道のインターチェンジが青梅・入間と2カ所もあり、企業の立地条件には申し分のない場所である。人口増加、税収増加のためにも、第5次長期総合計画も見据え、コーディネーターの配置などしっかりしたフォロー体制や特色のある企業誘致を行うなど施策が必要と考える。

花巻市

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