令和4年度 施政方針
更新日 令和4年4月1日
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令和4年第1回瑞穂町議会定例会で、杉浦町長から令和4年度の施政方針が発表されました。そのあらましをお知らせします。
昨年秋頃には、新型コロナウイルス感染症の新規感染者が、一時的に減少した事で、外出機会の増加や、個人消費関連の景況指数が上がり、多くの業種で経営が改善し回復傾向となりました。加えて生産・設備投資意欲も向上し、生産・消費両面で回復傾向が続くと期待されていました。
しかし、新型コロナウイルスオミクロン株の蔓延に加え、世界情勢に不安定化をもたらす各国の思惑もあり、原油などの資源高や、材料不足の影響による原材料費の上昇は、小売り販売価格の上昇と、為替変動リスクをもたらし、経済社会活動にとってマイナス要因となっています。さらに、新型コロナウイルス変異株の感染スピードと、年齢を問わない感染拡大規模の大きさは、今まで人類が経験したことのないもので、ワクチンの追加接種が急がれています。
このような状況の中、地方公共団体にとって、財政状況が一挙に好転するような状況にはなく、地域経済の下支えを図るとともに、感染が再拡大した場合でも、町民の暮らし、雇用や事業者を守り抜き、経済の底割れを防がなくてはなりません。将来の瑞穂町の安定した地域経済活動をしっかりと視野に入れ、十分な成果予測を基に、取るべき戦略として施策の「選択」と、財源の「集中」を行い、第5次瑞穂町長期総合計画に位置付けた各種施策を着実に実行するとともに、SDGsを意識し、DX(デジタルトランスフォーメーション)など、時代の変化に対応できる体制を構築してまいります。
まず、令和4年度一般会計予算規模ですが、143億3000万円で、令和3年度当初予算144億700万円に比べ、7700万円、0・5%の減となっています。
歳入のうち町税では、個人町民税は新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済状況悪化の影響で減額を見込みますが、固定資産税は令和3年度に新型コロナウイルス感染症対策として、実施した課税標準の特例終了等の影響により増額が見込まれることから、全体では増額を見込みます。また、引き続き普通交付税交付団体となるものと想定されます。
歳出では、新型コロナウイルスワクチン接種事業費を増額しましたが、図書館改修工事の大規模改修が終了したため、歳出額は、若干の減を見込みます。引き続き土地区画整理事業等の普通建設事業、公共施設改修及び社会保障の必要経費の財源を確保しなければなりません。
それでは、令和4年度における主な取組について、申し上げます。
誰もが健康ですこやかに暮らせるまち
新型コロナウイルスワクチン接種事業を着実に進め、確実にワクチンを確保し、接種希望者を一人も取り残さず、環境確保・体制整備に努めてまいります。また、5歳以上の児童についても、接種に関する正確な情報を入手し、町民の皆さまにお知らせすることで、安心して接種を受けられるよう進めてまいります。
一方、健康づくりにおいては、自発的に取り組むための仕組みとして、健康ポイント事業を実施します。生活習慣病の予防・改善のきっかけとなる誘導策を付与することで、健康づくりについて無関心な方々や、実際の行動に踏み出せていない方たちの行動変容を促してまいります。
地域福祉では、多世代間の交流や地域コミュニティの活性化を目的とした「おひさまキッチン」を継続し、子どもから高齢者の居場所づくりを行うなど、地域の交流を深めてまいります。
障がい福祉では、障がい者の日常生活、社会生活を総合的に支援するため、第2期障害児福祉計画に基づき、児童の発達に関する相談体制の環境整備を推進し、発達障害児を含めた支援も対象とする重層的な地域支援体制の構築を目指します。
高齢者福祉では、高齢者支援センターを中心に、高齢者の相談体制及び健康づくりや、要介護状態の重度化予防策を推進していきます。また、自宅での介護を支援するサービスレベルを維持し、家族の不安の軽減、介護離職や介護疲れの問題を未然に防止するため、引き続き、サービス提供体制の改善に努めてまいります。
子どもたちがのびのびと育つまち
全ての子育て家庭や妊産婦が、未来に渡って安心して子育てできる切れ目のない支援の促進を図ります。保育・幼児教育では、認可保育所の増改築を実施し、0歳児から2歳児までの定員を拡充するとともに、既存施設においては、定員の弾力的運用を引き続きお願いし、柔軟に対応してまいります。
東京都が実施を予定している「高校生等の医療費助成事業補助」については、東京都と市区町村で、令和4年度制度設計と、施行準備に入る予定です。
教育施策では、学校におけるICTを推進し、新型コロナウイルスの感染による学校閉鎖の場合であっても、子どもたちの学習を止めないよう配慮するとともに、ふるさと学習「みずほ学」を実施し、児童・生徒の学力向上に向けた取組を行います。また、対象学年すべての児童・生徒に地域学校協働本部事業による放課後学習「学びのテーマパーク」を実施します。
豊かなこころを育むまち
昨年度から改修工事を進めていた図書館が、リニューアルオープンしました。高齢者など来館が困難な方への宅配の開始や、貸出冊数の増なども含め、利用者サービスの向上を図るとともに、快適な読書空間を創出します。
つながりと活力にあふれるまち
地域産業の活性化を促進するため、ものづくり・DX等推進事業を実施します。中小製造業者が実施する、新製品・新技術開発、デジタル化対応、販路開拓、人材育成などの取組に対する支援を行い、高齢化対応と社会構造の変革への対応を図るため、新たな制度として地域産業活性化を目指します。
また、瑞穂町の魅力の発信力強化のため、組織を改編し、産業経済課に観光・プロモーション係を設置します。観光用ホームページをリニューアルし、瑞穂町公式キャラクター「みずほまる」を幅広い分野で活用し、観光資源・特産品などの魅力も伝えてまいります。
環境にやさしい安全・安心なまち
近年、激甚化する風水害や、いつ起きるかわからない首都直下地震など、自然災害への備えや対策を引き続き充実させ、町民の皆さまとともに災害に強いまちづくりを構築してまいります。
便利で快適に暮らせるまち
令和4年2月の東京都知事施政方針では、多摩都市モノレールの箱根ケ崎方面延伸について、令和4年度、都市計画等の手続きに入るとの表明がありました。延伸計画に沿って、沿線の新たなまちづくりを進めます。新たな産業やイノベーション創出に資する取組を含む事業構成を引き続き検討し、延伸に向けて事業を加速化していきます。
また、昨年10月から新たな公共交通として「コミュニティバス」の実証実験を実施しています。2年間の実証実験運行の中で利用実態を検証し、将来にわたり地域公共交通を維持できるか等、考えてまいります。
総合計画の実現に向けて
時代の変化に伴う新たな行政課題に対応しながら、町民や各種団体との協働による町政をさらに促進するため、協働推進部協働推進課を設置します。地域が抱える課題解決という共通の目標達成に向けて、責任と役割を分担し、まちづくりを進めます。
また、行政デジタルと産業デジタル化を進め、町民の利便性の向上とともに、業務の効率化を図り、最終目標であるDXを進めます。また、公共施設のメンテナンスサイクルの構築や、将来的な施設の整理再編を含めた方向性を示す公共施設個別施設計画の策定に着手します。さらに、令和4年度は、新たな長期総合計画の目標と、効果について職員向け研修を充実させ、行政の総合力の向上を目指します。
以上、真に必要な事業を確実に進めるとともに、新型コロナウイルス感染症が地域経済に与える影響を見据えた対応を念頭に、チャレンジ精神を発揮めるとともに、新型コロナウイルス感染症が地域経済に与える影響を見据えた対応を念頭に、チャレンジ精神を発揮した施策を積極果敢に取り組んでいきます。
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